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2024.11.28

解体工事で井戸が出てきた!適切な埋め戻し方法や費用を解説


解体工事現場で古井戸が見つかることは珍しくありません。

安全面や環境面から井戸をそのまま放置することはできず、適切な埋め戻し工事が必要です。

日本の伝統的な「お祓い」や「息抜き」といった独特の手順も含め、井戸の解体・埋め戻しについて解説します。

 

井戸の埋め戻しとは?


井戸の埋め戻しとは、使用しなくなった井戸や解体工事中に発見された古井戸を安全に処理するための工事です。

単に土で埋めるだけでなく、地下水の流れや地盤への影響を考慮した専門的な工事が必要となります。

放置すると陥没や水質汚染のリスクがあるため、適切な埋め戻しが重要です。

 

使わなくなった井戸は蓋をしてはいけない?


使わなくなった井戸は、放置すると様々な問題を引き起こす可能性があります。

管理されていない井戸は悪臭や不衛生の原因となり、老朽化した井戸蓋が落下事故を招くこともあります。

さらに不動産売買の際には欠点とみなされる場合もあるため、そのまま放置することはおすすめできません。

 

井戸の解体工事が必要になるケース


井戸の解体工事が必要になるケース

井戸の解体・埋め戻しが必要となるケースは主に三つあります。

一つは家屋の解体工事中に偶然発見されるケース、二つ目は使用していない井戸の安全対策として、三つ目は土地活用のため計画的に行われるケースです。

いずれの場合も、地下水脈や地盤への影響を考慮した専門的な工事が必要となります。

 

井戸が出てきた場合の埋め戻し方法の種類と特徴


井戸の埋め戻しには様々な方法があり、井戸の状態や周辺環境によって最適な方法が異なります。

一般的な埋め戻しから特殊なケースまで、それぞれの特徴を理解することが重要です。

地下水脈への配慮や地盤強度の確保など、専門的な知識が求められる作業です。

 

一般的な埋め戻し

一般的な井戸の埋め戻しでは、井戸底部に砂利や砕石を投入し、上部は土状の材料で埋めます。

これは地下水の流れを妨げず、かつ地表からの雨水が直接入り込まないようにするためです。

埋め戻しに使用する材料の質と量が、工事の品質と安全性を左右するため、適切な材料選定が重要です。

 

特殊な埋め戻し

井戸の構造や周辺環境によっては、特殊な工法が必要になる場合があります。

例えば、地下水脈との関係や、地盤の強度などを考慮した設計が必要となります。

 

地下水脈への配慮

井戸の埋め戻しでは地下水脈への配慮が不可欠です。

不適切な埋め戻しは水質汚染や周辺の井戸への影響を引き起こす可能性があります。

特に井戸底部は砂利や砕石を使用して水の流れを確保し、有害物質が混入しないよう注意が必要です。

水質保全への配慮は埋め戻し工事の重要な要素です。

  

井戸が出てきたときに専門業者に依頼すべき理由


井戸が出てきたときに専門業者に依頼すべき理由

井戸の埋め戻しは専門知識と経験、そして適切な機材が必要な作業です。

DIYでの作業は危険を伴うだけでなく、法的問題や周辺環境への悪影響を引き起こす可能性があります。

専門業者は安全かつ効率的に作業を行い、地域の風習にも配慮した対応が可能です。

 

専門業者に依頼するメリット

解体工事で出てきた井戸の埋め戻しは、専門業者に依頼することが強く推奨されます。その理由は以下の通りです。

 

安全性の確保

DIYでの作業は、土砂崩れや地下水の流出など、思わぬ事故につながる可能性があります。

専門業者は、安全対策を徹底し、適切な手順で作業を行うため、安全性を確保できます。

特に古い井戸では内部構造が不安定なことが多く、素人作業では崩落事故のリスクが高まります。

また、長期間使用されていない井戸では有害ガスや酸素欠乏の危険もあり、専門的な安全装備と知識が必要です。

 

専門知識と経験

井戸の構造や周辺環境は様々です。専門業者は、豊富な知識と経験に基づいて、最適な埋め戻し方法を選択し、作業を行います。

地域ごとの地層特性や水脈の流れを把握し、それに適した材料選定や工法を提案できるのも専門業者の強みです。

例えば粘土質の地盤と砂質の地盤では適切な埋め戻し方法が異なり、これを見極める経験が重要になります。

 

迅速な作業

専門業者は、人員や機材を効率的に配置し、迅速に作業を進めることができます。

適切な重機やポンプなどの専門機材を使用することで、個人では何日もかかる作業を短時間で完了させることが可能です。

特に深い井戸や大量の水が溜まっている場合、専門的な排水設備がなければ作業自体が困難になります。

また天候不良時の緊急対応など、突発的な状況にも柔軟に対処できます。

 

法規制への対応

廃棄物処理に関する法律や条例など、様々な法規制が関係します。

専門業者は、これらの法規制に精通しており、適切な手続きを行いながら作業を進めます。

特に水質保全に関する法規制は地域によって異なるため、専門業者の知識は貴重です。

不適切な廃棄物処理は法的責任を問われる可能性もあり、コンプライアンス面でも専門業者への依頼が安心です。

 

保険への加入

万が一、作業中に事故が発生した場合でも、専門業者の保険で対応できるため、お客様の負担を軽減することができます。

信頼できる業者は賠償責任保険に加入しており、作業中や工事完了後に問題が発生した場合でも適切な補償が可能です。

一般的な保険では井戸工事の特殊なリスクをカバーしていないことが多く、専門業者の保険は重要な安心材料となります。

 

DIYの危険性

DIYで井戸の埋め戻しを行うと、土砂崩れ、地下水の汚染、周辺構造物への影響などが考えられます。

「自分で埋める」ことで「祟りがある」という言い伝えがあるのも、実際の危険性が文化的に表現されたものかもしれません。

このようなことが起こりえることを考えると、DIYでの埋め戻しはおすすめしません。

経験豊富である専門業者へ、依頼をしましょう。

 

複数業者から見積もりを取るメリット

井戸の埋め戻し工事では、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

費用だけでなく、工法や材料の違い、お祓いへの対応など様々な点で業者ごとに特色があります。

少なくとも2〜3社から見積もりを取り、現地調査をしっかり行う業者を選ぶことで、適正価格で質の高い工事が期待できます。

 

井戸の埋め戻しの手順


井戸の埋め戻しの手順

ここからは井戸の解体・撤去を行う実際の流れを説明していきます。

基本的には、以下の手順でお祓い・息抜きを行い、井戸を埋めていきます。

 

①お祓いをする

井戸は日本では古来より神聖なものとして考えられており、水の神様が宿るともいわれてきました。

綺麗な水は貴重なものだったため、大切にする風習が生まれたと考えられます。

神主や僧侶を呼んでお祓い(別名:魂抜き)を行いましょう。

お祓いの費用としては、3万円〜が目安となります。

 

②井戸に残っているゴミの掃除・水の汲み上げ

井戸の中に残っている水やゴミを取り除き、内部を清掃します。

特に長期間使われていない古井戸だと、底部に汚泥が溜まっているため、しっかりと清掃するようにしましょう。

 

③息抜きを行う

息抜きとは、井戸の底からパイプを通す作業手順です。

息抜きは、井戸の底に溜まった水やゴミを取り除いてから行います。

息抜きを行う理由は主に以下の2つです。

★神様が井戸の外へ通り抜けるため

★井戸から発生するガスを抜く

これらは信仰的な意味合いもありますが、井戸があったことによる地盤沈下の予防や、建物をこの上に建築しないようにといった警告も含まれています。

 

④井戸の中に、砕石や砂を投入して埋め戻しをする

息抜きができたら、コンクリートから作られた再生砕石や再生砂を使って井戸を埋め戻します。

良質な砕石や砂を正しく投入しなければ、地下水の水質が悪化や地盤の弱体化の原因になるため、知識のある解体業者に任せるのが安心です。

 

⑤井戸枠の撤去と整地

井戸に投入する砕石や砂が地面まで達したら、井戸の枠を撤去します。

最後に、井戸があった場所と周囲の土地を平らにならし、整地をして完了です。

整地後は、何もなくなった地面から息抜きのパイプだけが出ている状態になります。 

 

井戸が出てきた場合の埋め戻し費用の相場


解体するのに必要な費用は、井戸の種類により異なります。

 

井戸単体の解体・埋め戻し費用

井戸単体での解体・埋め戻しの費用相場は約10万円前後です。

ただし井戸の直径や深さ、状態によって5万円〜20万円と幅があります。

使用する埋め戻し材料の質や量によっても変動するため、複数の業者から見積もりを取り、工事内容の詳細を比較検討することをおすすめします。

 

家屋解体時の追加費用

家屋解体工事中に偶然井戸が見つかった場合、追加費用として3〜5万円程度が発生することが多いです。

これは家屋解体で出た基礎コンクリートの砕石を井戸埋め戻しに転用できるためコストが抑えられるためです。

家屋解体の契約時に、追加費用の規定についても確認しておくことが重要です。

 

お祓いにかかる費用

井戸のお祓い(魂抜き)には通常1〜3万円程度の費用がかかります。

これは「初穂料」「玉串料」「祈祷料」などの名目で神社の神主やお寺の僧侶に支払うものです。

地域や依頼先によって金額は異なり、出張費用が別途必要な場合もあります。

将来の土地売却も考慮し、可能であればお祓いを実施しておくことをおすすめします。

 

井戸の解体時に注意すべきポイント


井戸の解体時に注意すべきポイント

井戸の解体・埋め戻し時には、地下水質の保全、周辺地盤への影響、地下建造物の確認など、多くの注意点があります。

これらを無視すると、後々大きな問題につながりかねません。

専門業者は経験に基づいた確認作業を行い、将来的なリスクを最小化します。

 

地下水質の保全

井戸は地下水脈につながっているため、不適切な埋め戻しは周辺地域の地下水汚染を引き起こす可能性があります。

特に井戸内にごみや有害物質を投入することは厳禁です。

水質保全は井戸の埋め戻しにおいて最も重要な観点の一つであり、専門的な知識を持つ業者による適切な処理が不可欠です。

 

周辺地盤への影響と対策

井戸の埋め戻し方法によっては、周辺地盤に悪影響を及ぼす可能性があります。

不適切な埋め戻しは地盤沈下や不同沈下を引き起こし、周辺建物にダメージを与えることも。

専門業者は地盤の状態を確認しながら、最適な埋め戻し材料と工法を選択し、将来的な地盤問題を防止します。

 

地下建造物や埋設物の確認

井戸の周辺には予想外の地下建造物や埋設物が存在することがあります。

これらを事前に確認しないまま工事を進めると、破損や事故のリスクが高まります。

専門業者は適切な調査機器と経験に基づいて周辺状況を確認し、安全かつ効果的な工事計画を立案します。

 

解体で井戸が出てきたら専門業者に相談しよう


解体工事で出てきた井戸は、放置しておくと様々な問題を引き起こす可能性があります。

安全かつ適切に処理するためには、専門業者に依頼することが重要です。

専門業者は、豊富な知識と経験に基づいて、お客様に最適な解決策を提案します。

井戸の埋め戻しを検討されている方は、ぜひ一度専門業者にご相談ください。

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