解体工事を検討されている皆様。ネットで解体工事を調べるとよく出てくる言葉の一つ。「アスベスト」。
今回は「アスベスト」とはなにか、なんで良くないのか、解体工事とアスベストはどう関係があるのかについて簡単に説明していきます。
アスベストは、建築や工業に広く使われてきた繊維状の鉱物で、別名「せきめん」や「いしわた」と呼ばれています。
アスベストは、引っ張りの耐久性に優れており、絶縁性(電気を通しにくい)、耐熱性、絶縁性、耐腐食性(細菌・湿気に強い)、耐摩耗性(摩擦や摩耗に強い)、耐薬品性、親和性(他の物質と密着性に優れている)などに優れた特徴を持っています。
そのため日本では1887年頃からアスベストの輸入が始まり、1970~1990年代にピークを迎えました。
しかし、アスベストは呼吸器に深刻な影響を及ぼすことが分かっており、世界保健機関(WHO)はアスベストによる健康被害を防ぐために、全面的な禁止を推奨しています。
日本では、2006年(平成18年)にアスベストの製造・使用・輸入が禁止されましたが、それ以前に建てられた建物や設備にはまだアスベストが含まれている可能性があります。
アスベストは、壊れたり劣化したりすると微細な繊維が空気中に飛散し、それを吸い込むことで肺がんや中皮腫などの疾患を引き起こすリスクが高まります。
中皮腫の平均的な潜伏期間は35年前後と言われており、今後発症する人は約8万5千人と予想されています。
解体工事におけるアスベストの取り扱いには、厳格な規制と安全対策が必要です。
解体工事では、アスベストを含む建材を切断したり、破壊したりすることで、アスベストが空気中に飛散する可能性があります。
そのため、解体工事を行う前には、アスベストの有無や種類、量、位置などを調査し、適切な除去方法や廃棄方法を計画する必要があります。
また、解体工事を行う際には、作業者は専用の防護服やマスクを着用し、作業場所は完全に密閉し、排気装置や水や化学薬品などでアスベストの飛散を防止する必要があります。
解体工事後には、アスベストを含む廃棄物は特別管理産業廃棄物として適切に処理し、作業場所や周辺環境の清掃や検査を行う必要があります。
解体工事におけるアスベストの取り扱いは、人々の健康と環境に深刻な影響を与える可能性があるため、専門的な知識と技術が必要です。
解体工事を行う際には、法令やガイドラインに従って、安全かつ適切にアスベストを取り除くことが重要です。
エコスタイルではアスベスト事前調査ができる建築物石綿含有建材調査者が在籍しておりますので 、安心して調査をお任せいただけます。
またアスベストが検出された場合、処理費用は高額になることもあります。解体工事を検討され始めたタイミングでも一度ご相談いただくことをオススメします。
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