前々回のコラムでは、
解体時におけるガスの停止手続について、詳しく説明をしました。
(【ライフライン】解体工事前の準備を徹底解説~ガス編~ | エコスタイル)
今回のコラムでは、電気と水道に関して詳しくみていきます。
何度も繰り返しお伝えしておりますが、
ライフラインの停止は、解体時の安全を守ることに繋がります。
これらの手続きを忘れてしまった場合、大きな事故に繋がる可能性あるので
事前にしっかりとチェックをして、解体着工日を迎えましょう。
解体工事は建物を取り壊す大きな作業となります。
この際に電気が残っていると、思わぬ重大事故に繋がる可能性があります。
例えば、作業中に誤って電線に触れてしまい感電事故が起きてしまったり、
電気配線が損傷し、ショートや発火の原因となってしまい火災が起きてしまう可能性があります。
このような事故を防ぐ為にも、解体工事前には必ず電気を止める必要があります。
ガスの時と同様にはなりますが、連絡するには電気の停止依頼のみではなく
「解体工事をするための停止・撤去依頼」であるということをはっきりと伝えましょう。
通常の電気停止依頼のみの場合、アンプブレーカーやメーター、引き込み線などの撤去までは行いません。
解体工事を行う際には、こういったものも全て撤去が必要となる為、
しっかりと解体工事を行う旨を電力会社に伝えましょう。
電力会社へ連絡する前に、以下の情報を控えておき、解体工事の開始日や期間を伝えましょう。
・電気停止を依頼する場所の住所
・契約者の氏名および連絡先
・撤去する時期
・お客様番号もしくはメーター番号
電気の停止・電線の撤去などには、時間がかかることが多くあります。
解体工事着工前ギリギリに連絡すると、撤去作業が間に合わず、解体の工期が延びてしまう可能性があります。
ガスの撤去等と同様に、スケジュールに余裕をもって業者に連絡をするようにしましょう。
遅くとも、着工開始の10日前までには連絡をすることを心がけましょう。
電線などの撤去時には、立ち会いが必要になるため、
施主様のスケジュールも考慮したうえで早めに動いていくことをおすすめします。
水道も、ライフラインのひとつですが、停止も撤去も必要ありません。
というのも、水道だけは解体工事中でも確実に使用するものだからです。
解体工事には塵やほこりや砂の飛散がつきものであり、それらを抑えるために「散水」を行い、水をまきながら作業を行います。
「水道は、解体工事中も使用するので水道だけは事前に停止しない」を覚えておきましょう!
以下のケースでは、水道停止の手続きが必要となる場合もございます。
ケース①:老朽化した水道管の交換
…解体工事と同時に、老朽化した水道管を交換する場合
ケース②:建物の増改築に伴う水道管の移設
…建物を増築したり、改築したりする場合
ケース③:水道局の指示がある場合
…特殊な事情により、水道局から水道停止を指示される場合
以前に比べると、固定電話を使用している家庭はずいぶん減りましたが、
もちろん電話線を引いている家庭もまだまだあるかと思います。
解体工事着工前には、電話を止めて電話線を撤去しておく必要があります。
電気の停止と電線の撤去と混合しがちですが、これは別物となるため、
電話を契約している通信会社に連絡をする必要があります。
これは全てのライフライン停止手続きに言えることですが、
停止や撤去に時間が掛かることがあるので、早めに停止・撤去のの連絡を入れるようにしましょう。
こちら、電話線の停止・撤去と同様に、
契約している通信会社に「解体工事を行うので、停止と撤去をしてほしい」という旨を、伝えましょう。
解体工事前に行うライフラインの停止・撤去手続きに関してご説明しました。
連絡をする箇所が多くあり、戸惑うこともあるかと思いますが、
基本的には水道以外は全て停止・撤去をしておくと覚えておきましょう。
依頼から撤去まで時間がかかる場合もありますので、必ず時間に余裕をもって連絡をするようにしてください。
わからないことや、迷ったことがあれば解体業者にきくことがいちばんです。
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