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2024.08.01

地中埋設物が土地の評価に与える影響とは?


家を建てたい、土地を売りたい…。そんな時、必ず確認しなければならないのが「地中埋設物」の存在です。今回は、意外と知られていない地中埋設物について、その種類、調査方法、土地売却への影響、除去費用などについて詳しく解説します。

 


1. 地中埋設物とは?

地中埋設物とは、土地の所有者や関係者以外によって埋められた、地上からは確認できない物体の総称です。具体的には、以下のようなものが該当します。

  • 不要物・産業廃棄物・・・建築物や家具などの解体材、ゴミ、汚染土壌など

  • 遺棄物・・・戦争遺物、不法投棄されたゴミなど

  • 旧インフラ・・・ガス管、水道管、電線、電話線など

  • 埋蔵文化財・・・縄文時代の土器、弥生時代の竪穴住居跡など

これらの地中埋設物は、土地の利用や価値に様々な影響を与える可能性があります。

2. 地中埋設物の調査方法

地中埋設物の有無を調査するには、主に以下の方法があります。

  • 地歴調査・・・登記簿謄本や古地図などを基に、過去の土地利用状況を調査する方法

  • 地中レーダー探査・・・電磁波を地中に送信し、反射波を解析することで、埋設物の種類や位置を推定する方法

  • ボーリング調査・・・ドリルで地中を掘削し、実際に埋設物を確認する方法

調査方法は、土地の広さや埋設物の種類、調査目的などによって異なります。専門業者に依頼する必要がありますが、費用は数万円から数十万円程度かかります。

3. 地中埋設物が土地売却に与える影響

地中埋設物があると、土地の売却価格は大きく下がる可能性があります。特に、以下のような場合は注意が必要です。

  • 有害物質を含む埋設物・・・土壌汚染や地下水汚染を引き起こす可能性があり、除去費用が高額になる

  • 形状や大きさによっては撤去が困難な埋設物・・・重機での撤去が必要となり、周辺環境に影響を与える可能性がある

  • 埋蔵文化財・・・許可なしに発掘すると法律違反となる

これらの場合は、買主が見つかりにくくなったり、売却価格が大幅に下がったりする可能性があります。

4. 地中埋設物の除去はどちらがするべきか

土地の売主は、買い主に対して土地に関する正確な情報を伝える責任があり、地中埋設物を撤去する義務が課せられています。

地中に埋まってるものだから、そのままの状態で売却しても問題ないのでは?と思われるかもしれませんが、地中埋設物の除去費用は、売主が負担するのが一般的です。地中埋設物の規模が大きく、新たな建物を設置できないとなると、重機による掘り起こしが必要になったり、撤去費用にかなりの費用がかかるということもあります。

のちに購入者から撤去費用に対する損害賠償を請求されたり、契約解除を求められるリスクもあります。最悪の場合、裁判まで発展するケースもあります。


5. まとめ

地中埋設物は、土地の価値を大きく左右する重要な要素です。土地を購入したり売却したりする前に、必ず地中埋設物の有無を調査し、必要に応じて除去を行うようにしましょう。

地中埋設物の調査や除去には専門知識が必要となります。調査や除去を行う場合は、必ず資格を持った業者に依頼するようにしましょう。

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